ロボットと人が共生する未来は来るのか

内閣府が掲げるムーンショット目標をご存じですか?ムーンショット目標とは、前人未到で困難だが、達成すれば大きなインパクトをもたらし、改革をもたらすような計画や挑戦のことです。そんな人間の生活そのものを変えるような目標を政府は掲げているのです。今回は、AIロボットの今後と現在について解説します。

内閣府が掲げるムーンショット目標とは


2050年までに内閣府が掲げるムーンショット目標はこの3つです。

・人が違和感を抱かず、人と同様な身体能力を持ち、人生に寄り添うAIロボットの開発

・自然科学において、自ら思考、行動して科学的な原理や解法を発見するAIロボット開発

・人の活動が難しい環境で、自律的に判断し、活動成長するAIロボット開発

これら3つの目標の前座となる目標が2030年までに掲げられています。とはいえ、現時点での最終目標はここで取り上げた3つです。

政府がこのような目標を打ち立てた背景の一つには、少子化問題があります。日本は現在少子化の一途をたどっており、人口減少は遅かれ早かれ避けられない問題です。少子化問題解決の一手段として、このようなAIロボット開発が現在も進められています。

目標を簡単にまとめると、人のように考えることができ、人の一生に寄り添うことができる、パートナーロボットの開発です。2050年は遠いようで近い未来です。では、現在のロボット技術はどの程度なのでしょうか?

現在のロボット技術

ムーンショット目標には程遠いかもしれませんが、ロボット開発技術は確実に進み、AIを搭載したロボットが身近な存在になってきました。生活の至るところでロボットを見かける機会が増え、ロボットなしの生活にはもう戻れないでしょう。

例えば、自宅用ロボットの代表格であるお掃除ロボット。お掃除ロボットにも、AIが搭載されています。AIが自宅の間取りや家具の場所を覚えたり、検出したりすることで、特に汚れやすい場所を重点的に掃除する、ということも可能にしているのです。今までは産業用に特化されていたロボットが家庭に進出してきたのも、とてつもない進化ですよね。

また、他にも人のように歩くことができるロボットや、人と会話ができるロボットなどが登場してきています。実用化はされていないものの、ゆくゆくは災害現場など、人が立ち入れない場所での作業などを人に代わって行うロボットが、どんどん出てくるかもしれません。

人にとって代わるようなAIを搭載したロボットは登場していますが、人のように動けるロボットや、人と見間違うようなロボットは、まだまだ先の未来でしょう。日夜研究が進められていますが、課題があるのも事実です。

現在のAIロボットの課題

現在、マルチタスクを可能とするAIはありません。人間のように考えられるAIロボットを作るためには、まずAIが複数のことを同時に行えるようにならなければなりません。現在のAIは一つのことについては人間の力を大きく超える解析力を持っています。しかし、それでは、人のようには行きません。様々なことを同時に考えられなければ、人間に近いAIとは呼べないのです。

また、「不気味の谷現象」という、ロボットを人間の容姿に近づければ近づけるほど、親近感がわくが、ある一線に到達すると強い嫌悪感を抱く、という現象があります。政府の目標は、人が違和感を覚えないロボットです。現在、不気味の谷現象を真に乗り越えたロボットはほとんどいません。

ムーンショット目標を達成するには、マルチタスクを可能とするAI技術、不気味の谷現象を乗り越える工夫が必要です。現在の技術力では到底作ることは叶いません。そのためには研究を続けていく必要があります。

また、別視点の課題として、「ロボットやAIに雇用が奪われる」「ロボットと人間が対立する」と言ったものも挙げられます。現在の考えだと、人間が行っている単純作業のほとんどはAIやロボットが代わりに行うことが可能とのこと。また、人間を凌駕したAIは、人の生活そのものを一変しかねないとして、懸念されています。ロボットと人間が共存する未来は、必ず来ると考えられているため、そういった課題についても、考えていく必要がありそうです。

最新ロボットの研究

最新のロボット研究は、大学や企業で行われています。人型のロボットから、人の仕事をより効率よく行うことができるロボットまで、様々です。

そういった研究に携わるには、まずロボット開発に関する知識を学ばなければなりません。例えば、ロボット開発を学べる大学の中には、様々な企業と連携した授業や実習を受けることができる大学もあります。日本を主導する研究者から教育を受けることも可能なため、日本だけでなく、世界でも活躍できる力を養うことができる大学です。

ロボット開発について学べる大学を詳しく見る

2050年のロボットの目標、今では夢物語かもしれません。それが実現するかどうかは、これからの未来を担っていく若い人たちにかかっています。ロボット開発について学んで、2050年の目標を現実のものにしてください。

ロボットアームの手に触れる小さな女の子

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